面接の機会をもらえたら、次はいよいよ面接です。
良い面接ができれば、もう内定をもらえたようなものです。
ここでは、面接時に良い印象を残して内定をもらうために気を付けたいことをお伝えします。
私が、長年面接をしてきて、「この人うちの会社に来てほしいな」と思う人がいます。
この記事では面接時、印象が良くて採用したいと思う方の特徴を伝えていきます。
①面接する会社のことを調べて、自分の気持ちを伝える
面接前には必ず会社のことを調べて行きましょう。
「面接前に、受ける会社のことは事前に調べて行くでしょ?」
と思う方、多いかもしれませんが…
意外とできていない人が多いんです。
私は、面接の最初に必ず求職者に、「当社のホームページは見られてますか?」
と聞いています。
ホームページを見ていない求職者は4割
ホームページを見ている求職者は6割
くらいの割合です。
4割の人が面接を受ける企業のホームページを見ないんです。
驚きですよね。
そして、「ホームページを見ました」という6割の求職者には必ず次の質問をします。
「ホームページを見てどういう印象を受けましたか?」
この質問をされた求職者の9割位が
・「アットホームな雰囲気だと思いました」
・「地元に密着している企業だと思いました」
など、抽象的な回答をします。
抽象的な回答は面接者側からすると、「あまりよく見てないんだな」という印象に映ります。
私は、「自分が入社したい会社のことなのに調べないで面接に来るなんて、本当に入社したいのかな」
と思ってしまいます。
せっかくホームページを調べて見たのに、こんな風に思われたら残念ですよね。
では、逆に印象が良い回答はどうでしょうか。
具体的に会社の良いところや、印象を伝えてくれます。
・「御社の商品は他の会社の商品に比べて○○がとても見やすいと思いました。」
・「営業エリアが細かく区切られていて地元に根付いていることが伝わり、地域を大切にしている会社だと思いました。地元で働きたい私にはとても印象に残りました」
など、具体的に会社や商品のことを伝えてくれます。
こういう回答をしてもらえると、面接官も嬉しくなりますし、「ちゃんと学んできたんだな」と
思います。
「面接する会社のホームページを見て、具体的に意見を言うこと」はとても良い印象になります。
②前職場の愚痴を言わない
面接時に、前職の職場の愚痴を言う方、結構多いです。
これは面接官にかなり悪い印象を与えるので絶対に止めましょう!
▼前の職場のことを悪く言うことは面接官にこう映ります▼
・この人は自分の失敗を周りの人や物のせいにする人なんだな…
・責任感のない人なのかも…
・うちの会社に入社しても職場の愚痴を言いそうだな…
例え、前職場の環境が本当に悪かったとしても言わない方が良いです。
よく、「前の職場でパワハラをされていました」と言う方もいます。
これも印象は良くありません。
本当にパワハラをされていても言わない方が無難です。
よく考えてみてください。
その会社にとって、本当に必要で大切な人はパワハラなんてされません。
しっかり成果を出し、信頼されている人は会社からも大切にされます。
パワハラはいけないことです。
権力を利用して弱い者をイジメることは決して許されることではありません。
ですが、「パワハラされていました」と言うことは
「私は前の職場で実力がなく、成果を出せませんでした」と言っていることと同じことなのです。
しかも、それを他人のせいにしています。
それだったら、正直に
「私は前職で成果を残せず、結果を出すことができませんでした。なので今回は必ず成功したいんです」
と言った方が好感を持てます。
もし、あなたが前職で失敗してからの転職する場合は正直にそのことを伝えた方が印象が良いです。
「今回は反省を活かして頑張りたいと思っています。」と伝えた方が面接官も応援したくなります。
前向きな気持ちの就職活動は印象が良く、後ろ向きな気持ちの就職活動は印象が悪いので
気をつけましょう。
後ろ向きな就職活動の例
「前の職場の環境が良くなかったからです。」
「第一志望に落ちたから御社にしました。」
「とりあえず正社員になりたくて…」
「周りの友人も就職活動を始めたので、自分も働こうと思いました。」
などです。
前職で失敗してても「次は頑張りたいんです」という前向きな気持ちをぶつけるといいと思います。
③「能力」ではない。「人柄・人格」を見られている
未経験の中途採用をしている企業が求めていることは「能力」ではありません。
「人柄や、人格」といったパーソナリティが一番求められています。
これからそのことについて理由を伝えます。
多くの方々を面接していると凄く感じることがあります。
求職者は自分の能力をアピールしようとしてきます。
例えば…
「前職で培ったコミュニケーションスキルは御社で役に立つと思います」
「根気良く続けられる性格です」
「計画性を持って行動できます」
など
性格や、前職で培った能力などを一生懸命話されても正直、面接官には全然刺さりません。
なぜなら、面接に来た求職者に能力を期待していないからです。
そして、「本当にその能力が高いなら成功し、転職しないでしょ」と面接官は思っています。
特に、「未経験OK」と求人に表記している企業は求職者の能力には100%と言っていいほど
期待していないのです。
大切なことなのでもう一度言います。
「未経験者でもいいですよ」と求人を出している企業は求職者に能力を期待していません。
なぜなら、未経験を採用している企業は「入社してから、教育や研修をして戦力になってもらおう」
と考えているからです。
だから、面接に来た求職者に能力はなくてもいいんです。
それでは、求職者のどういうことに期待しているのでしょうか?
採用の合否について何を判断基準にしているのでしょうか?
それはズバリ「人柄や、人格」です。
未経験の人を育てる企業側は
「素直で前向きに仕事に取組み、戦力になろうと頑張ってくれる人」が欲しいのです。
そして、「未経験OK」という企業に応募をする求職者の方は
①前職でうまくいかなくて就職活動をしている方
②社会人未経験の方
この①②どちらかのパターンしかありません。
ほとんどの方は①の「前職でうまくいかなくて就職活動をしている方」に該当します。
未経験を受け入れている企業側は、このことをよく理解しています。
なので、面接官が求職者のことで一番知りたいことは
「失敗した過去とどう向き合っているか」なんです。
「過去との向き合い方」は面接のどういうところで見られてると思いますか?
それは「前職のことを質問されている時」です。
「過去の失敗を反省し、次に同じことをしないように努力する」前向きな姿勢を持った
人を企業側は人柄を評価し、欲しがります。
▼✖前職のことを聞かれて答える悪い例▼
「前の会社で上司のパワハラが凄くて…」
「会社の考え方に納得できなくて…」
「時代に合っていない商品をずっと扱っていて…」
印象が悪い回答は
前職でうまくいかなかったことは自分のせいだと思っていません。
失敗の理由を「周りのモノや、人のせい」にします。
つまり、反省していないだけではなく、失敗した原因にすら気づいていないのです。
▼◎前職のことを聞かれて答える良い例▼
・自分の○○の部分が至らず、うまくいきませんでした。次はその欠点を克服するよう努力します
・よく、○○のことを指摘されていました。私自身、そう思うので次は失敗しないように頑張ります
・技術的に追いつけませんでした。日頃の向上心が欠けていたと思っています。
印象が良い回答は
前職でうまくいかなかった責任は自分だと理解しています。
周りのせいにせず、失敗を受け入れています。
素直に自分の非を認め、前向きに進もうとしています。
素直に自分の非を認め、努力する美しい人柄を企業は評価してくれます。
▼まとめ▼
面接時、注意する3つは
①会社のことを調べて、自分の想いを語れるようにする
②前職場の愚痴を言わない
③素直な人柄・人格が大切
ということです。
参考にしていただければ嬉しいです。
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